月経前症候群(PMS)

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月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)とは?

月経前症候群(PMS)とは?

月経前症候群(PMS)は、月経(生理)が始まる前に女性に現れる一連の身体的および精神的な症状のことを指します。月経前症候群の症状は個人によって異なりますが、多くの女性が何らかの形でこれらの症状を経験しています。
多くの女性は、月経の約10~14日前から症状が始まり、排卵後に分泌される黄体ホルモンの影響を受けます。月経が始まると、これらの症状は自然と消えていくのが一般的です。症状があっても比較的軽く、日常生活に支障のない程度のものは、月経前症候群(PMS)と診断されないこともあります。

月経前症候群(PMS)の症状

月経前症候群(PMS)の症状は多彩で身体的な症状と精神的な症状に分けられます。

身体症状

経前症候群(PMS)による身体的症状は多彩で、場合によっては不眠や過眠、疲労感、記憶力の低下なども報告されています。これらの症状は、月経が近づくにつれて現れ、月経開始とともに徐々に軽減していくことが一般的です。
月経前症候群によって引きおこされる身体症状には、以下のようなものがあります。

循環器系症状 動悸
神経系症状 頭痛、めまい、疲労感
消化器系症状 腹痛、便秘、吐き気
筋肉系症状 関節痛、腰痛、下腹部のけいれん痛
その他の症状 乳房の張りと痛み、食欲の変化、不眠、ほてり、手足のしびれ、皮膚症状(ニキビ、じんま疹)、むくみ、体重増加
精神症状

月経前症候群(PMS)は精神面にも影響を及ぼします。これらは単なる気分の変化ではなく、ホルモンバランスの変動によるものです。このため、周囲は共感と理解が必要です。これらの症状は、日常生活に影響を及ぼすこともあり、特に精神的なストレスが高い時期には顕著になることがあるといわれています。主な精神症状には以下が含まれます。

情緒不安定 イライラ、涙もろさ、気分のむら
認知機能の変化 集中力の低下、記憶力の低下
心理的症状 無気力、うつ、神経質、短気

PMSの症状になりやすいタイプがある?

PMSの症状は個人差が大きいですが、特に以下のような性格特性を持つ女性が症状に悩まされやすいとされています。

  • 律儀で几帳面なタイプ
  • 我慢強く、自分に厳しいタイプ
  • 真面目で完璧主義な傾向
  • こだわりが強く、負けず嫌い
  • 生活リズムが不規則な生活を送っている

月経前症候群(PMS)の対処法

月経前症候群(PMS)の対処には、比較的症状が軽い場合には発生した症状を和らげること(対症療法)が中心となります。PMSの原因は完全には明らかではありませんが、黄体ホルモンの影響で身体のバランスが崩れることが一因とされています。この期間は心身のバランスが崩れやすいため、生活習慣や食生活の見直し、ストレス管理によって身心のバランスを保つことが重要です。運動を日常に取り入れることも体質改善につながります。

精神的症状へのアプローチ

精神的な症状に対しては、軽度から中等度の月経前症候群(PMS)の場合、運動や瞑想、リラックス運動などのストレス解消法が効果的です。しかし、症状が重い場合には、抗うつ薬の使用も検討されることがあります。重要なのは、自身の症状に合ったケアを行うこと、そして症状が重い場合には医師の診断を受けることです。

重度の月経前症候群(PMS)への対応

日常生活に大きな影響を及ぼすほどの重度の月経前症候群(PMS)を経験する場合、低用量ピルが有効な治療法の一つです。低用量ピルは、身体のホルモンバランスを調整し排卵を抑制する働きを持っています。日本ではまだ普及率が低いものの、安全性が高いとされる医薬品です。また、重度の月経前症候群(PMS)には過度のストレスや体質の問題が関連していることが多いため、これらの問題に積極的に取り組むことも重要です。

月経前症候群(PMS)でお悩みの方は、ひとりで我慢を
せずに医師に相談をしましょう

月経前症候群(PMS)でお悩みの方は、ひとりで我慢をせずに医師に相談をしましょう

月経前症候群(PMS)の症状は多彩で、症状の程度も人によりさまざまです。どのような治療がよいか、どの診療科目を受診するか迷うところです。婦人科の受診が基本となりますが、まずはかかりつけの医師に相談して決めるのもよいでしょう。くれぐれも、無理して我慢をすることのないようにしましょう。当院でも、経験豊富な専門医がつらい症状をしっかりとうかがい患者様お一人ひとりにあわせたオーダーメイド治療を取り入れ、症状の改善に取り組んでおります。ひとりで我慢をせずにまずはお気軽にご相談ください。

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