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更年期障害についてのインタビュー
西山産婦人科医院では、更年期障害の治療に注力を注いでいます。更年期障害について、専門的な知識を持つ西山院長に、更年期障害の特徴的な症状やその治療法に関する先生のご見解も踏まえたお話を伺いました。
更年期障害についてお話を伺います
更年期障害は何歳から始まるのですか?
更年期障害には明確な年齢の基準はありません。一般的には50歳前後、閉経間近の時期が更年期と言われますが、個人差が大きいです。早い方では40代前半でも更年期障害の症状が現れることがあります。また、60歳を過ぎても更年期障害のような症状が続く方もいますので、「何歳から何歳まで」という明確な範囲は設けられていません。
症状の継続期間も人によって異なるのですか?
はい、その通りです。更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンの減少が原因でおこる自律神経失調症と考えられています。ホルモンの減少により、自律神経の働きが悪化し、のぼせやイライラ、手足の冷えなどの症状が現れることがあります。これらは自律神経の調整機能の低下に関連しています。生理的な反応でもあり、治療の必要性には個人差があります。
更年期の特徴的な症状はどのようなものですか?
更年期障害の特徴的な症状としては、のぼせと発汗が挙げられます。これらは血管の反応によるもので、手足の冷えも伴うことがあります。もし冬にもかかわらず汗をかいて体調が悪い場合、更年期の可能性があります。しかし、涼しい顔をしていても「更年期障害」と診断されることもありますので、体調がすぐれない場合専門医にご相談をされることをおすすめします。
更年期の治療についてお話を伺います
治療は多くの人にとって効果があります。治療法としては、ホルモン補充療法、プラセンタ注射、漢方薬などがあります。ホルモン補充療法は、飲み薬、貼り薬、塗り薬の形で行われます。対照的に、プラセンタは注射で行われます。漢方薬も単独あるいは併用で使用することがあります。
どれが一番効果的ですか?
これは難しい問題です。最も直接的な効果が期待できるのはホルモン補充療法ですが、倦怠感など特定の症状にはプラセンタが適していることがあります。それぞれの治療法の特性を踏まえて治療法を提案させていただきます。
プラセンタ治療は保険適用ですか?
年齢によりますが、大体45歳から59歳までの間は保険適用の対象です。しかし、保険適用外の治療を提供するクリニックも多くあります。保険適用のプラセンタは一種類のみです。
患者様はどの治療法を選ぶことが多いですか?
一概には言えませんが、当院ではプラセンタ治療を選ぶ方が多いかもしれません。一度治療を受けてみて、合わなければ別の治療法を試すこともできますので、どれを選ぶかというのはそれほど重要ではないと思います。
更年期障害の症状で悩んでいる方へのメッセージをお願いします
もし更年期障害の症状で辛い思いをしているなら、一度治療を試してみる価値があると考えています。現在の苦しみや生活の質(QOL)の低下があれば、治療を試し、合わなければ中止しても問題ありません。治療を受ける受けないに関わらず、まずはご自身のお悩みを相談してみられるのが良いかと思います。
どの程度の症状で通院を検討すべきですか?
もし顔に汗をかいても元気なら、治療は必ずしも必要ではないかもしれません。しかし、症状が日常生活や仕事に影響を与えている場合は、専門医に相談されてはいかがでしょうか。人によって同じ症状でも受ける影響はちがうため、「この状態を何とかしたい」と感じたタイミングで専門医にご相談することをおすすめします。