緊急避妊

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緊急避妊

緊急避妊とは?

緊急避妊とは?

緊急避妊(Emergency Contraception、略してEC)は、通常の避妊手段が失敗した後や、レイプされた場合などに、望まない妊娠を回避する手段です。緊急避妊法にはアフターピルと呼ばれている内服薬による方法の他、器具を装着する方法もあります。この方法は無防備な性交後に緊急的に使用され、すでに妊娠が成立している場合には効果がありませんので、早期に受診することが大切です。

緊急避妊にはどのような方法があるの?

内服薬(アフターピル)による緊急避妊法

レボノルゲストレル

最も一般的に使用されています。無防備な性交後5日(120時間)以内に内服する必要があり、妊娠の可能性は約2~3%です。

ヤッペ法(混合型経口避妊薬)

エチニルエストラジオール(エストロゲンの一種)とレボノルゲストレルを使用します。無防備な性交後72時間以内に2回服用する必要がありますが、効果は他の方法よりもやや低くなります。

気になるアフターピルの副作用について

副作用は人によって異なり、全く出ない場合もあれば複数の症状が出る場合もあります。不正出血以外の副作用は通常1日程度で改善されます。主な症状と出現率は次の表のとおりです。

症状 出現率
(おおよそ)
不正出血 約60%
頭痛、吐き気、倦怠感、眠気 約10%
むくみ 5%未満
下痢 5%未満

銅付加子宮内避妊器具(Cu-IUD)を装着する緊急避妊法

銅イオンを放出する器具で、無防備な性交から120時間以内に装着することで、精子と卵子の受精を阻害し、避妊効果を発揮します。効果的に使用するためには、無防備な性交から5日以内、または排卵から5日以内に挿入する必要があり、妊娠の可能性は0.1%です。

緊急避妊においてご注意いただきたいこと

  • 緊急避妊は基本的に最終手段の避妊法であり、頻繁に行うものではありません。
  • 緊急避妊法で使用する薬剤や器具には副作用や留意点があります。
  • HIVやエイズなどを含む性感染症に対しての予防効果はありません。
  • アフターピルは100%の妊娠防止効果を保証するものではありません。
  • 授乳中の方は、服用後24時間は授乳を避けることが推奨されます。
  • 生理周期の予定日通りに月経が来ても、その出血が妊娠初期の不正出血である可能性がありますので注意が必要です。

緊急避妊後の対応は?

緊急避妊を行ってから2~3週間後に妊娠検査を実施し、妊娠していないことを確認します。また、月経が再開し、妊娠検査が陰性であれば、妊娠していないということになりますので、市販の妊娠検査薬で検査を受けることが推奨されています。

まとめ緊急避妊は即時に専門医を受診しましょう

まとめ緊急避妊は即時に専門医を受診しましょう

緊急避妊は、無防備な性交後や避妊法が失敗した後の緊急を要する避妊方法です。その選択肢には内服薬(レボノルゲストレル、ヤッペ法)と銅付加子宮内避妊器具があることをご紹介しました。使用する際には副作用や留意点を理解し、専門医のもとでおこなうことが大切。当院でも丁寧にご説明させていただいたうえでしっかりとご対応をさせていただいております。緊急を要するものですので、無防備な性交後や避妊法が失敗した時など望まない妊娠の可能性がおこった場合には速やかにご相談ください。

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